
ある日の昼下がり、リンダはたくさんの荷物を抱えて通りを歩いていました。
12人もいるリンダのお姉ちゃん達が、もっともっと綺麗になるためにと、
新発売の化粧品を買いに行かせていたのです。
と、よろめきながら歩くリンダの横を、猛スピードで走り抜ける怪し気なトラックが。
唖然とするリンダ。トラックに描かれた不思議なマークは彼女を笑っているように見えました。
間もなく、リンダを待つ12人のお姉ちゃんのもとへ、不思議な箱が届けられました。
どうやら先程のトラックが届け主のようです。
吸い寄せられるように集まった12人のお姉ちゃんの前で、ゆっくりと開く箱。
中には大きな扉が入っていました。そして、扉が開くとともに部屋を包む煙。
「綺麗になれるよ」
そんな声が耳に響いたような気がしました。その瞬間、12人のお姉ちゃんは
リンダのことも、リンダに頼んだ化粧品のことも忘れてしまったみたいでした。
突然光の柱が街に出現しました。リンダが、それが自分の家の方向だと気付いた時には、
彼女自身も光に包まれていました。そして、光の中で12人のお姉ちゃんが持っていた
ハズの化粧品のチラシをみたのです。
すると突然、そんなリンダを見ていたかのように奇怪な笑い声が聞こえました。
そして、リンダの大切にしているマフラーの先が指のように割れ、巨大な目が
カッと見開いたのです。 ・・・どうやら、12人のお姉ちゃんのもっともっと
綺麗になりたいという願いを嗅ぎつけた悪霊達がどこからともなくやって来て、
お姉ちゃん達にとり憑いてしまったみたいです。
そしてリンダのマフラーにも悪霊が!
大変なことになってしまいました。
こうなったら、マフラーにとり憑いた悪霊の力を逆に利用してみんなを救い出そう。
そう決めたリンダは、悪霊にとり憑かれて見事美女(?)になった12人の
お姉ちゃんがいる“悶絶美術館”で勇気を奮い立たせるのでした。
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